男女共同参画局によると共働き世帯の家事育児時間は女:男=8:2という結果が出ています。
こんな家事負担比率で、お母さんが心身の健康を保ちながら働ける訳がありません!
さらに、共働きになると子供との時間は必然的に減ってしまいます。
帰宅後の子供とのわずかな時間も
- お母さんが家事に追われてイライラしている
- お母さんが家事に忙しそうで全然遊んでくれない
- お父さんもスマホ見てばかりで全然遊んでくれない
こうなってしまうと子供がかわいそうですよね。
親子が心身共に健康なまま共働きを継続する上で
夫婦が家事育児を協力できる関係性を築くこと
これがポイントになります。
この記事では、
- 共働きなのに家事分担ができない理由
- 育休中に行うべき家事育児分担の話し合い
- 夫が家事育児に協力的になる声掛けのポイント
について解説していきます。
夫が全然家事も育児もしてくれなくて辛い!イライラする!
育休明けの家事育児が不安・・
このような方はぜひ最後まで見ていってください。
家事分担がうまくいかない理由【妻目線】
言わないとやってくれない
原因①:やるべき家事育児のタスクに気づいていない
妻は普段家事育児を行っているため、どの家事が終わっていないのか、次何をすれば効率的に進めることが出来るのかを経験から判断し行動することができます。
普段家事育児に参加していない夫は、やらなければいけない家事育児のタスクに気づくことが出来ないのです。
原因②:自分の仕事じゃないと思っている
一般社団法人中央調査社の「父親の育児参加に関する世論調査」によると、父親の育児参加の割合が低い理由として
1位:「仕事に追われて育児の時間が取れないから」
2位:「育児は女性の仕事と考えているから」
3位:「育児の仕方がよく分からないから」
という結果が出ています。
これはあくまで父親の育児参加に関する調査になりますが、「家事」でも同じような結果になるのでは?と思います。
自分でやった方が早い
夫の育児家事比率が低いということは、夫の家事育児経験が少ないということになります。
仕事と同じように最初はだれでもスムーズに行えません。
しかし、普段当たり前のように家事育児を繰り返している妻からすると「効率が悪い」「遅い!」と感じてしまいます。
家事育児のマイルールがある
毎日育児家事を繰り返していると、
「こうした方がうまくいく」
というマイルール・習慣が確立されていきます。
夫がその家事育児のマイルールを知らない場合、夫が家事育児を行ってくれても「なんか違う!」と感じてしまいます。
結果、夫に任せずに家事育児を自分ですべて行おうとしてしまうのです。
家事分担がうまくいかない理由【夫目線】
何をすればいいのか分からない
普段家事育児をしていない場合、
- 何をしなければいけないのか
- どのようにすれば良いのか
- 何に気を付ければ良いのか
すべてが分かりません。
普段家事育児をしている妻からすると「そんなことも分からないの?」ということも分からないのです。
知らないことは出来ないですし、気づくことができません。
手を出していいのか分からない
夫の育児参加に関する世論調査では、育児参加が低い理由として
「育児は女性の仕事と考えているから」があげられています。
自分も参加していいのだろうか・・という迷いで家事育児に積極的に手が出せない場合があります。
また、テキパキと家事育児を進める妻を見て
「自分がやらなくても大丈夫だろう」という考えで家事育児に手が伸びない可能性があります。
せっかくやっても指摘・文句を言われる
指摘ばかりだと、自由に意見を言ったり主体的に行動できなくなってしまう可能性があります。
妻が良かれと思って夫が行う育児家事に関して指摘ばかりしていると、
「何か言われるとめんどう」
「妻にやってもらった方がいい」
「自分はできないんだ」
と感じ積極的に家事育児へ参加できなくなってしまいます。
家事育児分担の話し合いは育休中に行う
育休中は、妻が家事を全面的に負担している家庭も多いのではないでしょうか?
つばめ自身「勤めに行ってなくてずっと家にいるから・・」と家事はほぼすべて自分が行っていました。
夫の育児参加が低い原因の1つに
「何をすればいいのか分からない」
ということがあげられています。
育休中の妻の家事育児負担比率が高い場合、
そのまま育休明けを迎え夫と同じように仕事をする立場になっても、いきなり自分と同じように家事育児を出来るようにはなりません。
自分が復帰後もこの育児家事を担いつつ仕事をする状況を想像した時に、「無理!」と感じるのであれば、
育休中の時間に余裕がある間に夫に家事育児を教えていく必要があるのです。
つばめが実際に仕事復帰前に行った家事育児負担の話し合いについて紹介します。
①夫の視覚に訴え、現状を理解してもらう
共働きになってまず大変なのが、朝の出勤までの時間です。
仕事復帰の1か月前に、朝の家事・育児を自分と夫はどのくらい行っているのかを視覚的に分かるよう書き出してみました。
殴り書きでとても字が汚いのですが・・・左が私、右が夫です。
家事育児比率13:2です。
夫からは
「自分はやってるつもりだったけど、つばめはこんなにやってたんだね。書き出されるとこんなに差があるなんてびっくりした・・」
との反応がありました。
ゴミ捨てやオムツ交換はやってくれていたので、自分の中で出来ることはやっているという認識だったようです。
男性は女性よりも、感情より視覚優位な人が多いので
「もっと朝の家事育児協力してよ!!!」と感情的に怒るよりも、
具体的に項目をあげて、何をやって欲しいのか、自分が出来ていないことはなんなのかを視覚的に訴えることはとても有効的でした。
②夫にもできる家事育児をすり合わせる
一方的に「これをやって!」ではなく、夫に自分が何をできるのか投げかけて考えてもらいました。
その結果、
- 朝食の準備
- 弁当の準備
- 保育園の日誌入力
- 保育園バックの準備
- 保育園の送迎
以外は、夫もできそうだという返答を得ることが出来ました。
③家事育児の項目が出来るよう教育する
仕事でもそうだと思いますが、経験がない・浅いとすぐに出来るようにはなりません。
家事育児も同じです。
つまり、仕事復帰してから夫に色々と家事育児を振ってもすべてを上手に行うことは無理なのです。
育休中から、仕事復帰を見越して家事育児の練習ができるよう夫に実際にやってもらいましょう。
仕事復帰してからは、「まだこの家事育児項目終わってないな」と気づくこともできるようになり、周りをみながら家事育児を上手に分担してくれています。
具体的な家事育児の項目を提示し、実践してもらうことで、出来ていない項目にも気づいて動いてくれるようになり、上手に家事育児分担が出来るようになったため、とても効果的な方法だったと思います。
家事育児を教える中で大切なことが、
マイルールを押し付けすぎないこと
妻のやりやすいこだわりのマイルールを押し付けたり、細かい指摘が増えると
「じゃあ自分でやれば?」という気分になってしまいます。
まずは家事育児参加への壁をなくことが大切です。
つばめ家も夫は子供服は洗濯物を裏返しのまま・シワシワのまま干してますが、別にいいかー!洗濯物やってくれてありがとう!と思っています。
夫が家事育児に協力的になる声掛けのポイント
①命令はしない
スマホ見てる暇あったら、子供のお風呂入れて
どうでしょう?もし言われた立場なら協力する気持ちになりますか?
命令は、無意識に反発心を生んだり不満の原因にもなります。
相手の意見や提案を尊重したり、選択肢を与えて選んでもらうことで
モチベーションを高め主体的な行動を促すことに繋がります。
夕ご飯の食器片付ける人と、子供のお風呂入れる人で分かれない?どっちがいい?
家事育児のタスクを提示して選んでもらうことで、命令されたという嫌な気持ちを持たずに家事育児へ参加させることが出来ます。
何度か繰り返すことで自分の選んだ家事育児に自信が付き、この時間はこれをやればいいのかと理解してくれるため、言われなくても行動してくれるようになりますよ。
②まずは一緒にやる
誰でもはじめてのことはやり方も分からず、スムーズに出来ません。
めんどうで分からないことはやりたくないですよね(笑)
〇〇ちゃーん、お父さーん、一緒に洗濯物たたもーう!
と家事の参加を促し、実際にやる中で
お父さんの下着はここだね~。〇〇ちゃんの肌着はここに片付けようね~。
など、子供に声掛けているように見せて、夫に洗濯物の収納場所を教えるという教育をすることが出来ます。
実際に妻の洗濯物の畳み方を見たり、収納場所が分かることで夫の家事スキルや理解を少しずつ上げることができます。
家事の流れや方法が分かると、抵抗なく手伝ってくれるようになりますよ。
③とにかく褒める・感謝する
褒めること、感謝することは、相手の承認欲求を満たすことができます。
また、相手のモチベーション維持や行動意欲を引き出すためにとても有効的です。
褒められたり、感謝されて嫌な気分になる人はいないですよね。
オムツ変えてくれたの?よくうんちしたって気づいたね!ありがとう~!助かった!
食器洗ってくれたの?ありがとう~!
など些細なことを褒めたり、感謝することで
僕も家事育児に参加してもいいんだ。僕ちゃんと出来てるんだ。
と自分の家事育児の行動に自信を持つことが出来ます。
自分がちゃんと出来ていると認識したことは、次も同じようにやってくれるようになりますよ。
まとめ
共働きにも関わらず、妻の家事育児負担比率が高いことは統計データからも明らかです。
しかし共働きなのだから、家事育児も共に行うべきだとつばめは思います。
そのためには夫婦のコミュニケーションが重要になります。
家事育児に参加しない夫の心理を理解し、協力して家事育児をできる土台を育休中に作っていきましょう。
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